2021/04/30
信頼を得るとは、自分に対して「ポジティブな予測」をしてもらえることだ、という話を聞いて私は非常に納得できました。 「この人だったら間違いない」、「この人だったらちゃんとやってくれそうだ」、「この人は利己的な人ではない」。 そのように、自分をポジティブに予測してもらえることが「信頼」なんだと。
人は予測できないことに対して、不安を感じます。 「この人ちゃんとやってくれるんだろうか?」、「都合悪くなったら逃げちゃうんじゃないだろうか?」、「大口叩いてるけど、いざとなったらヘナチョコなんじゃないか?」。 相手にそう予測させてしまう人、つまりポジティブな予測を得られない人は、「信頼のない人」です。
ではどうしたら、ポジティブな予測をしてもらえるようになるか。 もちろん、実績、経歴、肩書、著作などは分かりやすい材料ですが、一番はその人の言動の「一貫性」だと思います。 言うこと、やること、さらにその背後にある信念や情熱。それらが常に一貫して継続している人は、「ずっと変わらずにいる人だから、この先も変わらないだろう」とポジティブな予測をしてもらえるのです。
信頼が一朝一夕では作れないのは、「ポジティブな予測」が成り立つまでには時間がかかるからです。なぜなら、その人の一貫性が揺るぎないものと認識されるまでには、相当な時間の積み重ねが必要だから。
お客様が話を聞いてくれない、商品を買ってくれないと悩んでいる人は、営業のスキルや宣伝広告、あるいは商品力を問題視する前に、自分が相手に「ポジティブな予測」を与えられていないんだと考えるべきです。 例え相手が唸るような実績や経歴、著作など無くても、一貫した言動や情熱によって「ポジティブな予測」は相手側に芽生えてきます。しかし心からの行動や思いでないと、相手にすぐ伝わってしまいますのでご注意を。
私も「ポジティブな予測」をしてもらえる人になれるよう、日々精進です。