楽観性

私が折に触れてご紹介&オススメしている針貝有佳さんの「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」(PHPビジネス新書)。
今多くの書店でベストセラーに並んでいるそうです。



そんな針貝さんが、デンマークに本社を置く世界有数のヘルスケア企業ノボノルディクスの日本法人社長さんにインタビューされたことを投稿されていました。

ノボノルディクスといえば、成長ホルモン製剤の顧客体験をイノベーションしたことで我々LSPファシリテーターにとっては良く知られています(我々は「第3のイノベーション)と呼んでいます)。

針貝さんがその日本法人社長さんのコメントを紹介してくださっていましたが、とても刺さるものでした。

「日本人は楽観的に未来を信じることさえできれば何でもできる国民だ」

何とも嬉しい言葉ですし、勇気を与えてくれるものですが、その一方で、日本の致命的な課題を一撃する言葉のようにも感じました。

「楽観的に未来を信じる」、これ、今の日本に一番足りてないもののような気がします。むしろ、「悲観的な未来を信じて常に不安と焦りを感じなさい」と強迫されてさえいる雰囲気が今の日本にはあるように思います。

世界で最も生産性が高く、幸福度が高い国のひとつであるデンマーク人の方が、日本に暮らし、ビジネスをしながら感じたこのコメントはとても示唆深いものだと思いました。

「楽観的」、なんだかすでに忘れてしまってさえいた言葉のような気がしますが、日本を変える大きな力にもなり得る気がしてきました。

針貝さんの著作の中にある、「石橋を叩いて渡る」日本人と、「石橋を造りながら渡る」デンマーク人の違い。それは、人を信じ、未来を信じ、楽観的に、まずやってみる、失敗したらその時に修正すればいい、と考えるデンマーク人の気質と、人を疑い、未来を悲観し、絶対に失敗しない道を見つけてから進もうとする日本人の気質の違いにある、と言ったら言い過ぎでしょうか。

日本が幸せな国になっていくためのヒントが、デンマークにはたくさん隠されているという思いは増していくばかりです。

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