ワークショップ詳細DETAILS
タイトル | ビジョンづくりプロジェクト |
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参加人数 | 27名 |
目的 | ビジョンに盛り込むべき「大切な言葉」をボトムアップで引き出す。 |
所要時間 | 終日(正味6時間) |
ワークショップの目的PURPOSE
複数の部が編成され誕生した事業本部の「ビジョン策定プロジェクトチーム」からのご依頼。下記4つのフェーズで計画されたプロジェクトの「フェーズ3」部分のアクションとしてLSPをご採用。各自が「自分の仕事の意義」を見つめ直し、事業本部の異なる部、異なるメンバー、異なる意義に触れ、視野を拡大した上で、我々の「事業本部」は何を一番大切にすべきかを探求し、アウトプットすることで、ビジョンや行動指針に盛り込むべき「大切な言葉」を見出すことが目的。
フェーズ1. ビジョン策定メンバーの土台づくり
フェーズ2. ビジョンの必要性と理解の促進
フェーズ3. ビジョンと行動指針の策定
フェーズ4. ビジョンの浸透と実践
ワークショップの内容CONTENTS
上記目的の達成に向け、以下プログラムを設計しました。まず、一人ひとりが「自分の仕事の意義(誰に、どんな価値を提供しているのか)」について内省し、また、事業本部内に存在する異なる意義や提供価値について理解を深めてから、「理想の事業本部」にベクトルを向けていきます。特に、理想の事業本部は「何を一番大切にしている」事業本部なのか、という観点で考えていただきました。そればビジョンにおいても重要なコアになってくるものだからです。個人の考えを尊重した「共有モデル」をつくることで集合知が形となり、より次元の高い作品になります。各グループごとの「共有モデル」をプレゼン・ヒアリング・フィードバックのプロセスを得ることでさらに思考と理解を深め、最後は自分の行動指針となる作品で締めくくりました。
主な構成
1. LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎のプロセスを理解するための演習
2. 自分の仕事は、誰に、どんな価値を提供しているかを考え、各自作品で表現する
3. グループ内で席替えをして、他人が作った作品の意味を読み取り説明しながら、異なる目的意識や提供価値への理解を深める
4. 自分が思う「理想の事業本部」は、何を一番大切にしている事業本部かを考え、各自作品にする
5. 各自の作品の最も重要な部分を集めてグループでひとつの作品を作る(共有モデル)
6. 各グループの「共有モデル」を「ワールドカフェ形式」で全体共有する
7. 理想の「事業本部」の実現に向け、自分がまず取り組みたい行動を各自作品にする
8. 振り返り、本日の学びを共有
ワークショップ風景SCENE
プロジェクトメンバーのコメントCLIENT VOICE
Q:LSPを実際に導入いただいていかがでしたか?
プロジェクトリーダー:一言でいうと、やってよかった。というのが率直な思いです。LSPには実施前から期待していたのですが、特に良かったと思える点は、発言の「量」と「質」のふたつが非常に高まったことです。量については言わずもがなだと思うんですけど、普通のワークショップですと、ひとつの問いに対してひとつの答えで終わってしまうことが多くなってしまうんですが、LSPだと、作品に対して周りからどんどん質問されて、それに答えていくうちに自然と発言の量が多くなります。さらに、量に加えて重要なのが、質ですね。普通のワークショップなんかですと、例えば「何のために仕事をしてるんですか?」という問いに対して、「家族を養うためです。」とか、「お金を稼ぐためです。」みたいにありきたりな答えしか出てこないんですが、LSPの場合には、レゴ®ブロックを使って形にすることで、例えば、「家族を養って、その後に、海外旅行にみんなで行きたいんです」みたいに、ちょっと踏み込んだ答えが出てきますよね。
Q:他にも感じられた効果はありますか?
プロジェクトリーダー:もうひとつ我々にとって大切なことは、「分からなかったことが分かった」、ということです。今回ビジョンを作るにあたって一番大事なことは、我々のやってる仕事の先に何があるか。つまり、何の為に我々は仕事をしているのか、ということなんですが、「あなたの仕事はどういう価値を提供しているんですか」という質問に対して、提供価値は常に認識しているつもりで日々の業務に取り組んでいたのですが、いざLSPをやってみると、ブロックで「カタチ」にできるほど具体的に自分の中で描けているわけではないことに気づいた、という発見でした。これは、LSPをやってみないと分からなかったと思うんですね。自分がどこまで具体的にイメージできているのか、ということは「カタチ」を作ってみて初めて分かったことだと思います。
Q:その他ご感想をお聞かせください。
A様:今回のビジョンの件に関してはすごい価値があったかなと思っています。若いメンバーにとっては、そもそもビジョンて何だろう、を考える場になったと思います。
B様:今振り返ってみて一番思い浮かぶのが、みんなでつくったビジョンができたのが、LSPをやって良かったなって思っています。なんか、自分たちで作ったという感覚がとてもあるビジョンだったので、それがLSPを通じていろいろな人に参加してもらうことができたのが良かったと思っています。
C様:普段、仕事の話をすることしかないので、業務のことしか会話がないメンバーが、実は組織に対してどんな意見を持っているのか、どんな不満だったり課題を感じているのか、とか、こんな風にもっとなったらいいのに、といったポジティブかつ目指すべき理想を持っていることを素直にさらけ出せる場だったのかなと思っています。通常のアンケートやヒアリングよりも、もっと素直に感情を出して頂けたというのがとても貴重な機会で、それを集約できたことが大きな効果につながったのではないかと思っています。
参加者の感想コメントCUSTOMER VOICE
多くの方が、組織間の協力が必要だと感じていることが分かったのが有益だった。
今ある業務のことしか見られない状態になりがちなので、この事業本部で働くことの意味を考えることができたのは良かった。
自分は本部内の関係に目を向けがちだったが、クライアントとの関係やサービス・ソリューションに視点を向けた意見もあり、参考になった。ただ、どこかに焦点をあてて、もう少し深掘らないと浅い理解しかできていないなあと感じる部分もあった。
私たちの強みは、”消費者のインサイトを知れる”という提供価値に改めて気付かされた。それを、どう価値を高められるか、誰に(新規顧客含め)提供するのかが重要